建国記念の日、雪をかぶったアルプスの美しい風景が広がる松本の四柱神社で「教育再生」のお話をさせていただきました。 |
「古事記」「日本書紀」に神武天皇が橿原の宮で初代天皇としてご即位なさったとされる日ですが、1年5ヶ月前教育再生会議がスタートした時、私は子供たちと奈良を歩きました。 |
橿原の宮にお参りすると、気持ちのいい風に包まれました。「母さん、いい風」と息子が言います。「そうね、日本の長い歴史、ご先祖さまたちの風に包まれてね」と答えました。 |
続いて聖徳太子のお生まれになった所に行くと、もも色の酔芙蓉(すいふよう)が見事に咲いていました。「和を以て、貴しとなす、の風景ね」と顔を見合わせたあの日の風景がよみがえりました。 |
松本では建国の日にはみそパンをいただくそうです。「学校でみそパンをいただいて、雪の中を友達と帰るうれしさったらなかったですよ」と、おっしゃいます。 |
「私は、福井で、紅白まんじゅうでしたが…」と言うと、松本の皆さんは「松本は、みそパンなんです」と、力をこめて、誇らしそう。「きっと貧乏で紅白まんじゅうが作れなかったんでしょう」と謙遜する人もいて大笑い。 |
ふるさと自慢、ふるさとのお話は、どんなものでもいいものです。 |
帰宅して、夫の遺影と飾りつけたばかりのおひなさまにお供えしてみそパンをいただきました。 |
音楽の好きな息子は、松本へはサイトウ・キネン・フェスティバル松本に小澤征爾の音楽を聞きに行くのですが、みそパンの松本は知らなかったわけで、愉快そうに10cm×15cmくらいの大みそパンを天高くかかげていました。 |
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平成20年2月11日 山谷えり子 |