平成20年 子年 元旦 |
お正月の朝、雲ひとつない日本晴れでした。初日を見ようと外に出ると朝日に顔を輝かせ、中学生10人ほどが私の目の前を自転車で通り過ぎました。爽やかで嬉しくなりました。 |
平成の御代になって20年。十二支では最初の子(ね)年です。幼い頃、民話にありました。 |
「むかし、むかし、神さまが年の暮れに動物たちにおっしゃられました。お正月の朝、おいしいご馳走を用意してます。動物たちは、それを聞いてワクワク、ワクワク。日の出と共に、お城に走ります。一番早かったのがねずみさん。だから十二支の最初はねずみさん。素直に、懸命に働けば、おいしい、うれしいことがありますよ…」でしたかしら。 |
昨年、清水寺の貫主さまがお書きになられたのは「偽」という字。正直で勤勉な日本人のもともとの美しい国民性を思い出しお励みなさいと、神さま、仏さまが日本の大掃除をしてくださったのが昨年だったかもしれないと受けとめて、今年はねずみさんに見習って、チューチューチュー…基本に忠実に“忠”。考え方の中心に正しい筋道が柱として通っているように“柱”。 |
そして、無限のエネルギー、広大さの前に謙虚になって宇宙の中の生命体人間としての生き方を見直す“宙”。チューチューチュー、忠、柱、宙とまいりましょう。 |
元旦、皇居にあがり、天皇、皇后両陛下に新年のごあいさつを、総理、国会議員の皆さんたちと共にいたしました。 |
そのあと神社にお参りして、夫の実家に十数人集まって新年お祝いの会。皆で書き初めもいたしました。いとこ、おい、めい、たくさん、たくさん、何と嬉しいことでしょう。 |
多くの皆さんとのお集まりが続く1月です。共に喜び、共に心配し、これからのなすべきことをお教え下さるつながりの中でこその政治です。 |
お声に耳を傾け、気づきにくいことを気づかせて下さいとの思いでチューチューチュー、忠、柱、宙、感謝のチューで回ります。 |
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平成20年1月1日 山谷えり子 |