メッセージ(バックナンバー)

 安倍総理が欧州を回り、積極的平和主義、自由と人権と民主主義を大切に進んでいるわが国の姿を、イギリスで、ドイツで、フランスで首脳たちと、そしてNATO本部の最高意思決定機関である北大西洋理事会の演説で話されたことは、今後の日本にとって大きな意味をもってくると信じています。
 イギリス、ドイツ、フランスに住む友人たちが“鮮やかな姿勢と主張、顔の見える日本の外交戦略だった”と言ってくれています。
 ただ、国内のテレビニュースではもう少し深く取り上げられたなら、北朝鮮への国際的な圧力問題、対中国武器禁輸措置、アジアの安全保障、環境問題を十分に考えるきっかけとなり、日本の安全安心のために置かれている立ち位置が国民にもっと見えたろうにと思います。
 メルケル独首相が対中国武器禁輸措置について日本に同意すると明言したことやシラク大統領が日本の安全保障理事会常任理事国入りを強く支持したこと、日・NATO関係が新たな段階に入り、それは日米同盟の補完、強化ともなることなど、日本の外交姿勢の評価があればこその成果だったと思います。
 外交は一つ一つの積み重ねと同時に骨太の主張をしながら共感の輪を広げていくことでもあります。総理の記者会見を聞きながら、新年のお伊勢参りに同行した際の、総理の平和を願う厳粛な表情が改めて思い出されました。
 教育再生会議も今月末の第一次報告とりまとめにむけ、最終段階を迎えています。先週は会議のメンバーお一人お一人とお会いして、ゆっくりお話しを聞いて回ることが出来ました。
 年末年始のゴルフを全部とりやめて資料を読み直しましたとおっしゃるメンバーや、年末年始の会に教育関係者を集められて議論された方…、このタイミングを逃したら日本の教育再生は厳しくなるとの思いを共有されておられ、事務局として、背筋を正して、第一回目のとりまとめの最終調整にあたっています。
 長く美しい日本の文化、歴史、国のありようが、これからも千年、二千年と輝くよう、そしてただのペーパーだけでない再生が子供たちのために今日の教育現場で行われるよう働くつもりです。
 余談になりますが、再生会議メンバーの海老名香葉子さんの根岸の家を訪ねた時は、ちょうど鏡割りの日で、おぜんざいをいただきました。
 林家三平師匠の「おもちも入ってベタベタと5人で飲んでも50円、安くてどうもすみません」のコマーシャルを私が言いながらいただくと、香葉子さんはなつかしそうに「よく覚えていらっしゃること。もう40年以上前かしら…」と笑っておっしゃいました。
 記者をしていた頃、三平師匠の家に何度かお訪ねしたことがあります。
 お弟子さんが18人もおられて、香葉子さんとお姑さんが台所でお仕事。師匠が寄席に出られる時は、玄関先で母と妻が火打ち石を打ってお見送り。大きな家族の力、祈りの力、ご先祖さまの力をいただいて三平師匠は芸に力を入れられておられるのだなぁと思ったものでした。
 今は長男、次男、お嫁さんと孫たち家族に囲まれての生活。「孝心は情の原点。親孝行」「幼い頃はあたたかく甘えさせてあげて。幼児言葉は大切な文化です」とおっしゃる香葉子さんです。

平成19年1月15日 山谷えり子

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