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皇后陛下のお誕生日(平成20年10月20日)に際して |
宮内記者会の質問に対する文書ご回答とこの1年のご動静 |
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この頃愛子と一緒にいて,もしかしたら愛子と私は物事や事柄のおかしさの感じ方が割合と似ているのかもしれないと思うことがあります。周囲の人の一寸した言葉の表現や,話している語の響きなど,「これは面白がっているな」と思ってそっと見ると,あちらも笑いを含んだ目をこちらに向けていて,そのような時,とても幸せな気持ちになります。 |
思い出して見ると,眞子や佳子が小さかった頃にも,同じようなことが,度々ありました。今記憶しているのは,一緒に読んでいた絵本の中の「同じ兎でも並の兎ではありません」という言葉を眞子が面白がり,ひとしきり「ナミの何か」や「ナミでない何か」が家族の間ではやったことです。佳子も分からないなりに口真似をして嬉しそうに笑っており,楽しいことでした。 |
悠仁とは9月の葉山で数日を一緒に過ごしました。今回は陛下が久しぶりに海で二挺艪の和船を漕がれ,悠仁も一緒に乗せて頂きましたが,船を海に押し出す時の漁師さんたちのにぎやかなかけ声,初めて乗る船の揺れ等に,驚きながらも快い刺激を受けたのか,御用邸にもどって後,高揚した様子で常にも増して活々と動いたり,声を出したりしており,その様子が可愛いかったことを思いだします。 … |
10月に入り,南部陽一郎さん,小林誠さん,益川敏英さん3方の,そしてその翌日には下村脩さんのノーベル賞受賞が発表されました。同じ科学の分野で,京都大学の山中伸弥教授が新型の万能細胞を,癌化の恐れがあるウィルスを使わずにつくることに成功されたことも,素晴らしいニュースでした。… |
北京五輪では,何よりも前回のアテネで入賞し,4年後の今回再び栄誉に輝いた人たちの,この間の計り知れない努力に敬意を表します。期間中,実況やニュースで時間の許す限り競技を見ました。今回は特に陸上の男子400メートル・リレーや,水泳の男子400メートル・メドレーで,走者や泳者が交代する時の引継ぎの巧みさと,チームの持つ強い一体感に感銘を受けました。… |
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