| 作詞家・作曲家の阿久悠さんが亡くなられたのは8月1日。 |
| 1年がたちました。美空ひばりさんの不在は悲しく、淋しく、阿久悠さんの不在も淋しく、悲しい。ポッカリ心に穴があいたまんまです。 |
| 阿久さんの書いた新聞コラムが3年連続の私の日記帳からパラリと出てきました。 |
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| 阿久悠 書く言う（産経新聞） |
| テレビを一日中たれ流しで見ていると、この国の人々を何処へ誘っているのかよくわかる。よくわかるが、気持ちのいいものではなく、結論は戦慄である。かつて日本が信頼を得、唯一無二の特質としていた勤勉さ、正直さ、正確さが皆無になっていることに気づくからである。… |
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| テレビばかりがそうでもない。雑誌なども、とにかく遊べ遊べである。飾れ飾れ、食え食えである。… |
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| 楽しいことも、美しいことも悪いことではないが、外見のファッション性だけを美ときめつけるのはどうか。それだけで楽しくなるのもどうか。美には、言葉、しぐさ、態度、空気の読み方も含まれるとは誰も教えない。ひたすら、痩せろよ、飾れよ、金を使えよである。… |
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| それにしても、仕事を必要悪のように感じ、最低の義務感で行うことのように言い始めたのはいつの頃からか。どこぞの国の貴族は、働くことは罰を受けているという考えを持っていたらしいが、日本では美徳であった。 |
| その美徳が、経済競争の中で他国が最も恐れたものであったのだが、どうやら、誰かの謀略で、美徳潰しを図られたらしい。それがジワジワと効いてきたか。… |
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| 今読んでもうーん、うーん。 |
| 日本人の美しさ、日本人の幸せは、「正直」「親切」「勤勉」「チャレンジ精神」「親孝行」にあると思います。 |
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| 平成20年8月1日 山谷えり子 |
