メッセージ(バックナンバー)

 今週末も、東京や福岡で国政報告をしてきました。
 現在、男女共同参画基本法(平成18−22年度)の閣議決定に向けて作業中です。5年前は12月11日に閣議決定されましたが、今回は、暴走や誤解が生じないよう意見の調整に時間を要しています。この5年間の混乱を考えると、慎重に文言と考え方の整理をしていくことが望ましいと考え、先週は毎日のようにこの件で会議。1日4回行う日もありました。
 一部報道(産経新聞 平成17年12月11日)にもありますが、真の男女共同参画が進められるよう作業は進んでいると考えています。
 福岡では、市民の方々から、地元の県立高校で男女同室着替えが行われ、小5の自然教室で男女同室宿泊をやめるよう通知しても、実態は不十分であり、行政自らが男らしさ、女らしさは差別を生むと言っているという報告や県立高校の試験問題に、夫婦別姓は国家の管理から解放するものと推奨している。という報告などがありました。このようなことは男女共同参画社会の理念とは何の関係もないことで、誤解、カン違い、暴走を正すよう徹底していきたいと思います。
 帰宅してからも毎日明け方まで男女共同参画基本計画を読みこみ考え続けている私に、大学で昭和史のゼミをとっている末娘がニヤリとして山本五十六の言葉をメモして届けてくれました。「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこられてゆくのが男の修行である」というものでした。
 そして「山本五十六はアメリカに留学していたから、アメリカの力を知っていた。日独伊三国軍事同盟に反対し、日米開戦を最後まで避けようとした。なのに開戦となり、ならば長期戦を避けようと真珠湾攻撃を考えた。ままならぬことが人生。
 男の修行とあるけれど、これは女の修行、人間の修行ね…」と言いました。私は思わずふふふと笑い、メモを有難くもらいました。そして、こうつけ加えました。
 「あなたのおじいちゃん、シンペイジージは、お母さんが社会人になる時、山本五十六の“やってみせ、言ってきかせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ”をプレゼントしてくれたのよ。そして、えり子が管理職になるのはまだまだ先だろうけれど、覚えておくといいよ。結婚して子供が生まれた時、夫に家事を協力してもらう時にも便利な言葉とコツだよ、とね」人生はらせん階段のようです。父に教えられ、今、娘に教えられるのですものね。
 なお、山本五十六の動きはアメリカに把握されており、搭乗機が撃墜されて、戦死されましたが、その時の死を検死したのは軍医をしていた叔父でした。3年前に亡くなった叔父は、その時のことを「未だに適当な言葉見つからない。そりゃあ、何ともいえない気持ちだった」と言っていました。

平成17年12月12日 山谷えり子

<< 前のメッセージへ 次のメッセージへ >>

山谷えり子事務所
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館611号室
TEL:03-3508-8611/FAX:03-5512-2611