メッセージ(バックナンバー)

 『北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの父、滋さん(72)と母、早紀江さん(69)が10日、参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会に参考人として出席し、「全員救出のために経済制裁を早く発動してほしい」と意見陳述した。
 拉致被害者の家族が同委員会に参考人として出席するのは初めて。滋さんは「北朝鮮で異変が起きた際、被害者がどこにいるのかを把握するための情報収集や拉致問題を専門に取り扱う部門をつくってほしい」と要請した。
 委員からは経済制裁に関する質問が相次ぎ、「制裁発動により(拉致被害者への直接危害などの)不測事態が起きる恐れがあっても制裁を求めるか」と問われ、滋さんは「それを恐れていてもそのままの状態が続くだけ。救出のために制裁をせざるを得ない」と語った。』
(産経新聞平成17年6月11日)

 被害者のご家族は経済制裁発動を求め、今月24日から三日間、首相官邸近くで座り込みを行います。早紀江さんはしっかりと静かな口調で、「年老いた皆様方が一生懸命に遠いところからまたお出掛けになって三日間も座込みをしなければならない、このような状況がどうしていつまでも続いていくのかということが不思議でなりません。」
 「対話、圧力と、北朝鮮に対しては対話が必要ですとおっしゃるのなら、日本の中でのこういった私たちにも対話をしていただきたい」「おぼれた人がいれば、私たちはすぐにでも手を差し伸べるのではないんでしょうか。ほかのいろんな用事をおいて、大事な用事があってもまずそれをおいて飛び込んで助けるのが人の心ではないんでしょうか。」と言われたことが心に残りました。

平成17年6月10日 山谷えり子

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