円ブリオ基金というのがあります。産めるかどうか悩んでいる妊婦の相談にのり、時には資金サポートもするところです。 |
お母さんとお腹の中の赤ちゃんを守ろうと、活動して10年で、105人の赤ちゃんが生まれました。 |
今日はそのうち10才になられた少女と、半年のベビーに対面しました。阪神大震災の時、私も避難所にいる妊産婦さんの力になりたいと、お話しして回りましたが、その時のお子さんが、すこやかな姿で「生命をたすけられた私。生命を助ける看護師さんになりたい」と言われているのを聞いて、胸があつくなりました。お母さんから「あの時の山谷さんのお話に励まされました」といわれ、神戸の一日がよみがえりました。 |
もう一人は、若いママ“感謝です。失業して病院に行くお金もなく、死んだほうがいいのではと考えていた時、NHKで円ブリオ基金の存在を知り、助けられ、生むことができました。感謝でいっぱい。道は開けることを知りました。”赤ちゃんは人見知りすることもなく、たっぷり満たされた表情です。 |
「少子化社会対策基本法」の附帯決議には「出産を望みながらも精神的、経済的負担に悩む妊産婦に対する相談等の支援の充実を図ること。」という一文がありますが、日本の現実は政府の政策として、こうした応援がまだ出来ていない状態です。 |
年間114万人生まれて34万人ほどが中絶される日本ですが、実はちょっとした応援や相談があれば、生むことを決意する女性も多いのです。中絶は心に深い傷を残します。胎児には生きる権利があります。赤ちゃんと対面しながら悩んでいるお母さんと赤ちゃんを応援するのは、政治の大きな責任であると思います。 |
|
平成17年5月29日 山谷えり子 |