メッセージ(バックナンバー)
 シルバーウィークは室蘭、札幌、旭川と回りました。北の大地の支援者の皆さまと話しました。政権交代で北海道の経済や教育がどうなるのか心配とのお声もありました。
  旭川では旭川神社の旭川兵村記念館で屯田兵の歴史、北鎮記念館で明治から今日にいたるまでの歴史、第七師団史を勉強しました。
 父は「屯田兵の皆さんの強さ、辛抱は本当に偉い。開墾する土地(約5ヘクタール)はくじ引きで決めたそうだけれど、強い人は、いい土地が当たっても、その土地を幼子や年寄りのいるご家族に譲って、自分はあえて悪い土地を引きうけた。強いってのは、そういうことが出来ること」と私によく語りました。
 当時使われていた道具、生活民具、日記、写真…など見ながら、そのご苦労をしのびました。
 
 加藤隼戦闘隊のパイロットだった父ですが、加藤建夫隊長のご両親は京都から屯田兵として旭川に入植された方です。
  加藤隊長が祀られている旭川護国神社におまいりし、近くの愛宕墓地に墓参にまいりました。コスモスが風に揺れ、トンボが秋の日ざしをあびて輝き群れ飛んでいます。
 38才でベンガル湾上空で亡くなられた隊長です。人格者でユーモアのある部下思いの方だったと聞きます。戦後は、父たちは未亡人をお招きしては、その徳をしのんでいました。
 秋のお彼岸にお墓参り出来て、心が鎮まりました。生家に植えられていた松の木、勉強していた机も見ることが出来ました。
写真:加藤建夫隊長のお墓参り

平成21年9月21-23日 山谷えり子

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