メッセージ(バックナンバー)
 教育再生懇談会が官邸で総理、官房長官、文部科学大臣、有識者出席のもと開かれました。
 幼児教育のあり方が世界的にも関心が高まっています。脳科学者、小児科学者なども重要性を指摘し、日本は欧米に比べまだまだ研究、現場支援が遅れています。この教育再生懇談会で具体的に進むよう働いていきたいと思います。
 子供の携帯所持、有害情報対策について、たくさんの資料のもと、分析し、議論しました。
 学校裏サイトが3万8000サイト以上あり、いじめを増長させ、子供たちの心を傷つけたり、先生の立場を悪くし、うるわしい人間関係、教育環境を壊しています。
 昨年12月総務大臣が事業者に親と未成年者にはフィルタリングの説明をすることを義務づけましたが、東京都がこの2月に業者に調査したところ「あまり利用されていないと思う」52%、特に親子で来るとフィルタリング設定されないことがむしろ多くなり、こうした方法ではフィルタリングが「徹底されないと思う」と考える業者が41%います。
 フィルタリング設定を親がしない理由として「子供が反発するから」90%、「親の知識不足」70%、「自分の子はフィルタリング不要」48%となっています。
 つまりアダルトサイトや自殺サイト、闇の仕事情報、出会い系サイト、残虐サイト、麻薬サイトなどの恐ろしい現実を知らず、親はノンキにも我が子に限って大丈夫、または、子供の機嫌をそこねたくないと考えて、フィルタリング設定をしないのです。
 子供へのアンケートでは「親に頼んで解除する」52%、親に頼めば「解除してくれると思う」60%となっています。
 教育再生会議の第三次報告では、小中学生のフィルタリング義務づけの法規制導入を提言しています。
 本日の会議でも「そもそも小中学生には携帯を持たせなくていい」「通話しか出来ないものを開発せよ」「全国PTA調査でも、保護者の認識が低い、私を信用しないの?と言われると親は弱い。
 企業の責任としてフィルタリングつけるべき」「ここまでひどい現実を知らなかった。保護者は、この恐ろしさを知らなければ」など子供を心配する厳しい意見が出ました。
 総理も、対策の必要性を強調されました。

 「悪いことの方が多く、ろくなことがない。悪い大人に利用されるだけだ」福田康夫首相は十七日、首相官邸で開いた教育再生懇談会の会合で、子どもが携帯電話を持つことに慎重な考えを示した。
 首相は「人間関係にも教育にも良くない。社会全体で厳しい対応が必要だ」と指摘。子どもに「学校裏サイト」などの有害情報に触れさせない対策の必要性を強調した。
(2008年4月18日付 日本経済新聞)

 携帯電話のインターネットで、子供たちは世界の悪と一瞬につながってしまいます。アダルトサイト、残虐サイト…子供は一瞬で暴力的に心を破壊されたり、トラウマとなったりします。
 世界で、これほど小中学生が携帯をもっているのは日本だけです。(小学生で3割、中学生で6割所有)

平成20年4月17日 山谷えり子

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