メッセージ(バックナンバー)
 やっと、参議院本会議で「平成20年度における公債の発行の特例に関する法律案及び所得税法等の一部を改正する法律案」と「地方税法等の一部を改正する法律案」「地方法人特別税等に関する暫定措置法案及び地方交付税法等の一部を改正する法律案」の趣旨説明が始まり、審議がスタートしました。平成20年度はもう始まっているのに、これまで議論しようとさせなかった民主党、この遅れは残念で、国民の皆さまに申し訳ない思いでいっぱいです。
 桜の満開がゆったりと続いています。
 ライオンズクラブの女性の会ウィルライオンズクラブの皆さまとお昼の会合で333mある東京タワーに登りました。
 私は、教育再生の進行状況、地方税法や暫定措置の説明を簡単にさせていただきましたが、「政局にらみで争いを作り、引き延ばす野党の姿勢は成熟しているとはとても言えない」「知恵を出して」「忍耐しながら国民のためにスピードをあげてほしい。切実よ」などのご意見をいただきました。
 東京タワーの展望台からの眺めはハッとする美しさでした。桜、桜、桜、神社、寺院、古墳に守られているかのような東京タワーです。眼下には増上寺、徳川家の墓が桜に包まれています。
写真:ウィルライオンズクラブの皆さまと東京タワーにて
 江戸の人々もこの風景を楽しまれたのでしょうか。江戸時代260年の平和が、この国の1000年以上にわたって熟してきた美しい伝統、文化を人々に広く行きわたらせてきたことを思いながら、高層ビルの並び立つ高いタワーから謙虚に生きなければならないと、心を低くし、感謝しました。
 東に増上寺、熊野神社、常行院、西に瑠璃光寺、心光教院、北に金地禅院、光寶寺、幸稲荷神社、南に善長寺、そして南関東には古墳群…日本人は、ご先祖さまと祈りの心をもって生きてきたことが眼下に春の色で広がります。
 6000年前このあたりは、リアス式海岸さながらのようであり、タワーの立つ芝公園は海に突き出した岬であったといわれています。
 エレベーターを使わずに大展望台から地上まで150mトントントントンと、らせん階段を降りてみました。潮風の匂いの中で桜の花びらがリボンとなって体を舞い包んでくれるような幻想にとらわれました。
 週末はふるさとの福井と石川に講演、会合にまいります。
 幼い頃に遊んでいた足羽山に登り、継体天皇のおいでになられる足羽神社のしだれ桜の下で、今年も亡き父や祖父母と話してまいります。

平成20年4月4日 山谷えり子

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