大掃除を息子が重いものや、高いところなどをやってくれて大助かりです。 |
娘のほうは、ていねいに整理し直す中で、なつかしいものを見つけては、思い出にふけったりしています。 |
今日は、10才の頃の作文を見つけたようで「ほら、見て。10才の頃の私。将来の夢は車みがき屋さんだったのよ」と、私に見せてくれました。 |
読んでみると、なかなか面白い。本人の許可を得てちょこっとご紹介。 |
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車みがきの私 |
私は今、車をみがく人になりたいです。学校の帰り道にいつも車をみがいているおじさんを見ます。私は見てるだけで楽しくなります。見ていると、なんだか自分がみがいているように思ってうきうきしてきます。青いシャツと青いズボンをはいて青いバケツに緑と白のきかいをもっています。私は車をはやくみがきたいです。みがいて、みがいて、みがきまくっていろいろな車をピカピカにします。そのためにもはやく大人になって車みがきの仕事を本当の現実にしたいです。まだ車をみがいたことはないけど、きっと車をみがくときは“私の新しい車だ。きれいにしないと。明日はどんな車が来るのかな”と考えると思います。そしてみがきおわったら、しんぴんの車のようにしてお客様にかえすのです。そのときのお客様のおどろきの顔とよろこびの顔をはやく見たいです。そしていつか、自分の会社をつくってみたいです。作ったら日本一有名な車みがきの会社にしたいです。今の私みたいに同じ夢をもつ子に車みがきのおもしろさや、みがきおわったときのうれしさなどをたくさんの子におしえてあげたいです。この車みがきの夢を私はぜったいにかなえます。そして10年後には車をみがく人になって20年後には大きな会社を私はつくっているかもしれません。 |
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私 |
「昔は、なかなか偉い子だったのね。この頃、我が家にはテレビも車もなかったのよね」 |
娘 |
「ほんと」 |
私 |
「いつも学校の帰り道に車みがきを寄り道して見てたわねぇ」 |
娘 |
「うんうん、何時間も見ていて、飽きなかった。ワクワクしてたあの気持ち、今も覚えている」 |
私 |
「幼子のようになりなさいと宗教ではよく言うけれど、幼子は、大人より立派な心をもっているのよねぇ」 |
娘 |
「そうそう、うんうん…」 |
大そうじの間の楽しい会話でした。 |
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―教育再生会議は、第三次報告書づくりに向けて、最後の詰めの作業中。また子供の未来を考える議員連盟の会合、アジアの子供たちに学校をつくる会の会合など、教育、子育ての政策づくりの日々の中で― |
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平成19年12月16日 山谷えり子 |