メッセージ(バックナンバー)
 「日本宇宙議員連盟」という超党派の議連があります。私はほぼ出席していますが、女性は私ひとりのことが多いのです。
 宇宙開発は、科学や軍事や経済に深くからんでいます。このところ来年の洞爺湖サミットに向けて、宇宙開発をテーマに国際制度づくりなどの提言を外務省や文部科学省、経済産業省などと共に考えているのです。
 日本の探査衛星「かぐや」のハイビジョンカメラで撮影した「地球の入り」を最近テレビでごらんになった方も多いと思います。
 きれいで、きれいで、何度も繰り返し見ては、ため息でした。
 月の探査は、世界各国が競っています。火星までは半年ほどかかりますが、月なら3日ほどで到着できます。子供の頃、夢物語として読みふけった話、「月旅行」も夢ではなくなるかもしれません。
 1966年国連は「宇宙条約」を採択し、宇宙空間や天体を特定の国が領有するのは禁止するとなったのですが、世界には月に個別別荘を建てる計画を真剣にしている有名なお金持ちもいるようです。
 また、国連は、1984年に「月協定」を発効。月の天然資源は人類の共同財産とし、経済開発については国際制度を作るというものですが、これに加盟した国はまだ13ヶ国。主要先進国は未加盟なのです。
 日本の「かぐや」は一年分の燃料を積んで、一年後には、燃料を使い果たして、落下します。
 かぐやは二基の子衛星「おきな」「おうな」を使っています。息子は「名前のつけ方がオシャレだね。科学者というのはセンスがなきゃ。感受性のない人間は発見や創造が出来ないんだよね。きっと」と言っていました。
 月の領有、資源をめぐり、これから政治の場で、どんな議論と行動がなされていくのか、政治家もセンスや感受性が必要です。

平成19年12月5日 山谷えり子

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