メッセージ(バックナンバー)
 (社)日本青年会議所の関東地区協議会のメンバーが、親の現役世代として自分たちで見たもの、聞いたことをまとめて小冊子「平成版大人の修身書・他人のふり見て我がふりなおせ」にしたものを説明してくださりました。
 日常生活の中で、他人の子供を注意すると、かえって親がにらみつけ、中には“バーカ”や“うるせえ”と捨て台詞をはかれるケース。
 盗難自転車を乗り回した子を補導し、警察に呼ばれた親が“自転車盗むくらい、いいじゃないですか”と警察官のあり方について逆に説教するケース。
 少年野球チームの子がバスの中におり、お年寄りが乗車してきたので運転手が“おばあちゃんに席を譲ってくれない?”と言うと、保護者が“この子たちは疲れている。それに金払ってんだ、座っていて何が悪い”と文句を言うケース。
 ひとつひとつあげたらきりがないほどの現実にあるビックリケースを取材し、ケースをあげながら、子供は親の真似をする、乱暴な言葉使いをしている親自身の姿、深刻な親業放棄、愛情欠如状態、先生などの苦悩の姿を指摘しています。
写真:会議風景
 社会性の欠如と道徳観の無さ、権利ばかり主張し、他人のせいにし、コミュニケーション能力が極端に低くなっているが増えていることは悲しいことです。
 “神は細部に宿る”と言います。周囲を見回し、我がふりを省み、仲間と、地域の子供たちを守り育てるためにお父さんたちが行動してくださっている姿は頼もしい希望です。
 家庭で躾をし、地域であいさつし、PTAに積極的に参加し、声なき声の代弁者となって現場の困難に一緒にとりくもうと、小冊子をもって走り回って下さる姿は希望です。
 “オヤジたちもボンヤリしていられない”“仲間とお酒を飲んでいるだけではダメ”“子供たちのために動かなければ心配な世の中”“そういう世の中になってしまったということでもあるんでしょう”という若いお父さんたちの声を聞き、こうした動きが全国に広がっていく動きをも互いに助けていかなければと思いました。

平成19年11月8日 山谷えり子

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