メッセージ(バックナンバー)
 自民党文教合同部会で、「教育再生、自信をもってやり進めてほしい」「道徳教育の充実、体験学習、家庭教育支援に力を入れてほしい」「教育再生元年の概算要求基準(シーリング)なのだから、力強い特色を出さねばならない」など、教育再生会議に、多くの意見やエールをいただきました。
 8日の政府・与党の政策懇談会でも、教育再生は成長力強化、地域活性化、環境立国、生活の安全安心との5分野「特別要望枠」として要求をしていくこととなり、9日経済財政諮問会議をへて、10日の閣議了承というスケジュールに向けて進んでいます。
 平成19年度は教育再生関連予算で4.2%増を得ることができましたので、平成20年度は、さらに上積みして、「教育再生元年」子供たちの学力、心、体が育ちゆくよう、また、頑張る先生を応援できるよう、社会総がかりで教育再生が実現できるよう8月末の具体項目を含む要求に向けて働いていきたいと思います。
 民主党の小沢代表とシーファー駐日米大使がインド洋での海上阻止活動に対するテロ対策特別措置法の延長に関する会談を行いました。
 4年前の夏、私はインド洋で海上自衛隊の補給艦、護衛艦に高村元外務大臣と中谷元防衛庁長官と共に載せていただき給油活動を見せていただきました。気温は50℃以上、甲板は目玉焼きが出来そうな暑さの中で、神経をはりつめた海自の皆さまのお働きがありました。
 日本は中東より9割の石油を輸入しています。インド洋が安全でなければ、日本の経済もうまくいきません。
 テロとの戦いは日本が国際社会の一員として、国連決議に基づいての行動で、インド洋でテロリストの資金源となる武器弾薬や麻薬などのやりとりが行われないようパトロールし、また安全が保たれるように補給活動をしているものです。
 作戦には多くの国が参加し、日本は米、英、仏、独、伊、加、ギリシャ、オランダ、スペイン、ニュージーランド、パキスタンの船に補給をしています。船の底には巨大な冷凍庫があり、毎日それを召し上がりながら、狭いベッドに身を横たえて、神経の休むひと時もなく働きづめに働いていらっしゃるお姿が、今も焼きついています。
 イラク、インド洋、アフガニスタンと回り、テロとの戦いや治安維持という困難な戦いのため働く国際治安支援の人々、国連関係者とも意見交換しながら、地雷の埋まる地域や、熱い砂嵐の中を回り、8月8日帰国すると心配しながら私をインド洋に送り出してくれた夫が交通事故にあって意識不明であることを知らされました。
 そして、8月12日には、夫との別れ。バグダッドの国連連絡所で長い時間意見交換をしたデメロ国連事務総長特別代表は、8月19日、事務所に突っ込んできた自爆テロの車により、お亡くなりになりました。
 その時、その場に駆けつけてデメロさんの血だらけの名刺を拾い、テロとの戦いと国際協調を改めて胸に刻み直して働いておられた奥克彦イラク大使は、11月29日北部イラク支援会議に向かう途中、四輪駆動の軽防弾車で向かう途上を銃撃され亡くなられました。
 4年前イラクとインド洋ですごした暑い夏を忘れることはできません。テロとの戦いを政局に利用してはなりません。

平成19年8月7日 山谷えり子

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