メッセージ(バックナンバー)

 花屋で買ってきた鉢植えの紫陽花を息子が庭に植え替えてくれました。「母さんの好きな場所に植えるよ。どこ?」とスコップを握る息子の腕が頼もしく見えます。
 紫陽花は目まいがするほど好きな花です。
 小学生時代、ピアノの先生の家の周囲に色とりどりの紫陽花が咲いていました。
 白、淡水色、水色、青色、ピンク、うす紫、むらさき…「あじさいは七変化。七色は恋の色、うすみず色に咲く日はあれど、うすむらさきは詮なくて」何かの詩なのか、小説の一節なのか、小学生の私は、心の中でおませにブツブツ唱えながら、その花の前を雨傘さして歩くのでした。
 とうとう私の人生には七色の恋なんて出現しませんでしたが、この季節になると思い出す風景です。
 
 外電に目を通していたら、共産党政権下のポーランドで鉄道事故にあった男の人が妻の献身的看病により19年ぶりに目が醒め、11人の孫に恵まれていることを知って「人々が携帯電話を持ち歩き、愚痴を言い続けているのに驚いている。わたしは不満が何もない」と話しているという記事に目がとまりました。
 私は、そばにいた娘に「便利になったり、自由が増えても人間はそれを上手に使えないことも多いのよね。この男性は19年をタイムスリップして生きることの本質的な意味をより深く理解したのでしょうね」と言いますと、彼女は「お父さんが事故で亡くなってから、明日は何が起こるか誰もわからない。家族や友人とはたくさん楽しく話したほうがいい。多くの人も親や周りの人と仲良くしてほしいと願うようになったけれど、現実には、携帯電話で手のこんだイジメに悩まされている友人も多い。悲しいね」と言いました。
 また、もう一つ、日経ウーマンの調査にも目がとまりました。
 独身女性の約4割が「結婚しても幸せになれない」と考え、いっぽう既婚女性の約9割は「結婚で幸せになった」と満足しているというものです。
 人間の幸せは、心の向き具合で決まります。
 また頭でっかちになって、幸せの扉を開こうとすることに臆病になってしまうのは、現代の病でもありましょう。
 紫陽花の季節に、七色の花の精に身をゆだね、こころと体を潤わせて、感謝と躍動の元気をいただきたいと祈ります。
 
 教育再生会議第一次とりまとめにより、ゆとり教育は見直しへと大きくハンドルをきり、教育再生三法は、今参議院で成立を目指して充実の審議の時を迎えています。
 6月1日の第二次とりまとめは学力向上の具体策(土曜授業を含む)体験学習、自然体験活動、徳育の充実、親の学びと幼児教育の充実などをかかげています。
 また、近々閣議決定される政府の「骨太方針2007」に主要部分をきちんと記入して、教育再生のための条件整備、来年度教育再生予算獲得に向けて役割を果たすべく、経済財政諮問会議で説明するなど努力しています。
 16日土曜日は、和歌山県に拉致問題の国民大集会に出席しました。。(世耕補佐官、中山補佐官と共に)多くの人々が、解決を求めて、お集まり下さり、感謝と決意の思いいっぱいになりました。

平成19年6月18日 山谷えり子

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