メッセージ(バックナンバー)

15日
 大学の共通センター試験の朝、東京は雪かという予報でしたが、雨でホッとしました。末娘が浪人した友人たちのことを心配しながら、“みんな希望校に入れるといいなあ”と空を見上げています。“そうね。みんな今頃頑張っているわね”と私は答えます。
 昨年の共通センター試験問題ではイデオロギー色の強い不適切問題が多数出されました。私は(当時落選中でしたが)問題点を指摘した記事を新聞に書き、国会議員60人ほどに配って、説明しました。今年はそのような偏向問題で受験生たちが悩まされませんように。
 私事ですが、今日は夫と私の25回目の結婚記念日です。夫が生きていれば銀婚式でした。夕食は夫の椅子に彼の写真を飾り、長女が買物(なんと結婚式の年1980年製造のワインまで見つけてきてくれました)、長男がほうれん草とベーコンのソテー、末娘が夫が好きだったボルシチを作りいただきました。
 歌会始の儀のお歌が新聞に載っていいましたので読みました。
戦(いくさ)なき世を歩みきて思ひ出づかの難き日を生きし人々
(天皇陛下)
風通ふあしたの小径(こみち)歩みゆく癒えざるも君清(すが)しくまして
(皇后陛下)
わが歩みみちびきませと夫(せ)の宮に日々ねがひつつ二年(ふたとせ)を経ぬ
(高円宮妃久子さま)
久子様は母さんと同じね。二年前に夫を亡くしても、夫と共に毎日お話ししながら生きていらっしゃる。夫婦って、この世とあの世に別れても、淋しいけれど豊かなのよ。と、子供たちの用意してくれた料理をいただきながら、私は語ります。でもイマドキの子供たち、お歌の豊かさ、夫婦の豊かさにはあまりピンとこないよう。うんうん、それもまた良し。そのうち時が満ちて、彼らの心に思いが育っていきましょう。

16日
 信仰をもって医療にあたるお医者さまたちとお話しの時間をもちました。延命治療、生命倫理、家族の看とり…最も重要な問題が日本では国会でもマスコミでもまともな議論となりにくいのです。
 もっぱら議論されているのは、医療や介護保険のあり方、老人医療のお金のかかり方、薬価問題、ベッド数と数字、数字、数字の話です。しかし本当は人間はいかに生き、良く死ぬかの価値観がベースにあっての数字なのです。信仰をもったお医者さまたち(神道、仏教、キリスト教などそれぞれ)が医療現場から、価値観をふまえて提言してくだされば、より良い方向も見つかると思います。
 またそれぞれのお医者さまたちが、子供たちやホームレスの人たちのためにボランティア活動をしていらっしゃるご様子をうかがい、力をいただきました。

平成17年1月17日 山谷えり子

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