メッセージ(バックナンバー)

 党 厚生労働部会で新潟地震被害状況の広がりについて報告と検討が行われました。
 高齢者、障害者、乳幼児、助産婦などについて社会福祉施設での受け入れ協力を更に要請していくことや、野菜など物流の確保、雇用面での緊急的対応などが話し合われました。
 私は阪神大震災の時、現地で長期にわたって取材した体験を話し、仮設住宅が風呂や玄関などに段差がありすぎて高齢者が使いづらかったことや、こころのケアや巡回健康相談を幅広に考え、マッサージや指圧関係者が、気づかぬ重要な働きを示したこと、他愛もないおしゃべりができる場が大切なことなど、もれている視点を中心に対策の充実を訴えました。
 少し落ちついたら、子どもたちのために絵本を読んだり、一緒に歌を歌うなどの活動を大人の方たちで配慮していただけませんでしょうか。つながりと美しさにより、心は潤います。
「おかあちゃんのいやのときわね いくどもいくどもおなじことおこるとき
 いやなおかあちゃんだよ ほんをよんでくれるとき いちばんいいおかあちゃんだよ」
(なかむら あかね 4歳)

 昨日は、秋の園遊会で私も赤坂御苑にまいりましたが、天皇・皇后両陛下が深い祈りのお心で、被災関係者の方にお言葉をかけておられるお姿に、皆改めて気持ちをひとつにいたしました。

 「日米安保、基地再編合同調査会」で新たな脅威、テロや大量破壊兵器の拡散など世界の平和が危なくなっていく中での新しい課題について問題の整理が行われました。
 日米安保第6条には「日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される」(いわゆる極東条項)とあります。
 政府は昭和35年に「一般的な用語として使われる「極東」は、別に地理学上正確に画定されたものではない。・・・両国共通の関心の的となる極東の区域は、大体においてフィリピン以北並びに日本及びその周辺の地域であって、韓国及び台湾地域を含む・・・(脅威に対処するためとることのある)行動の範囲は、その攻撃又は脅威の性質により、必ずしも極東の区域に局限されない。」と統一見解を発表しています。
 極東条項をめぐって、領域外の行為は禁じられていると考えるか、日米同盟の「アジア太平洋地域の平和と安全の確保」の目的のために、政治はどう考えるか、二つの考え方があると思います。これまでの日本の防衛政策が、これからも十分に現実的ではないことを新たな脅威は私たちにつきつけています。政治としてどう考えるかをまとめていく必要を感じています。

 「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」で町村外務大臣は次回協議会に強い姿勢でのぞむことを述べ「10件15名拉致被害者以外にも、拉致の可能性を排除できない事案について調査、捜査を実施する。対北朝鮮人道支援に関して、平城に入ってモニタリング実施(困っている人々にちゃんと食料が渡るか見届けること)」を言われました。
 また政府「拉致問題に関する専門幹事会」責任者 杉浦副長官は、次回協議で北朝鮮に対し経済制裁を求める日本国内の厳しい声を伝え、誠意ある回答を得る働きかけを一層強めていくと言われました。

平成16年10月29日 山谷えり子

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