《スタッフより》 |
昨日より事務所によせられたFAXや電話の中に山谷が「DNA鑑定は日本の文化に馴染まない」という発言をしたと一文がありましたが、そのような発言はしていません。同席していた秘書がメモに残した発言全文を下記に掲載させていただきます。 |
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生活保護(費用)のために、結婚を考えずに妊娠し子供を作る、産む人が必ず出てくる。子の福祉の面からも慎重に考えなければならない。 |
また、日本はスパイ防止法があるわけではないので、スパイ防止法がある国、ない国分けなければならない。ある国ない国の対応はどうなるのか次回教えていただきたい。 |
最後にDNA鑑定について、(外国人と日本人の)差別の問題で裁判が必ず起きるでしょうし、生物学的に親子関係である、同時に生物学的に親子関係でないけれども深い親子関係になるという意志を持つということは、生物学的以上に重くもっと尊いかもしれない。 |
今までその考え方で日本はやってきたのですから、それらの哲学的な面から議論も進めなければならない。 |
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《山谷えり子より》 |
11/11 党で行われた法務部会国籍問題に関するPTで発言した内容につき、発言本来の主旨と違った内容がネットなどに掲載されているようで、事務所に問い合わせが寄せられていますので、真意をご説明いたします。 |
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一昨日の「国籍問題に関するPT」で、二重国籍に関する座長私案が提出されました。私は、この件に関し、極めて慎重です。 |
多様性に対して寛容であることは大切ですが、法というものは、本来の目的(救済すべき対象)とは明らかに違う解釈により、悪用されるケースが起こりうるのも事実です。 |
日本国籍というのは、世界の中でも素晴らしい保障制度が付随するものです。 |
日本は生活保護費も充実しています。もし、外国人に日本国籍を安易に与えるようなことになれば結婚を考えずに、日本男性相手に、妊娠しようとする女性も出てくることでしょう。 |
また、男性のほうも無責任に見知らぬ女性であっても、一時金をもらったり、断れない状態で頼まれたりして認知してしまうこともあるでしょう。 |
そのためでしょうか。座長私案では、そういったケースを除外するために「日本国籍を持たない母親の子供を認知する場合、DNA鑑定を必要とする」という一文が添えられていますが、今後外国人にだけこれを課するのは“差別”であるという裁判が起きてくることは容易に想像できるところです。また、男性が逃げている場合は難しく、技術面でも問題があります。 |
現在、日本の親子関係はDNA鑑定によらず、“認知”で成り立っています。 |
生物学的に親子であることが重いのは当然ですが、たとえ生物学的にそうでなくとも子への愛情と責任、覚悟をもって親として認知し、育児と子の幸福を願う生き方を選ぶことも尊いとしているのが、日本の法体系です。 |
こうした現在の法体系と家族観についても視野に入れ、慎重に審議してほしいという意見を述べました。つまり、DNA鑑定を入れるのは難しい。しかし、DNA鑑定をはずせば、悪用されることが想像できる昨今の日本で(携帯電話を使っての取引も考えられます)この私案は乱暴です。 |
(「DNA鑑定を必要とする」という一文が反対にあって、はずされてしまうことを想定して、この一文をあらかじめ入れた可能性も考えられなくはありません) |
移民の国アメリカや、文化・宗教・歴史・政策などが違うEU諸国と単純に日本は同じに考えてよかろうはずがありません。 |
国、家族という守るべき土台は守らねばなりません。日本はスパイ防止法すらありません。 |
重国籍はもっと様々な角度から議論されなければなりません。 |
外国人参政権との問題もあり、考えていかねばならない課題が大きくあります。 |
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平成20年11月13日 山谷えり子 |