メッセージ(バックナンバー)

 澄んだ秋の大気の中、宮城、山形で教育再生の講演会をしてきました。
 いじめ問題、高校の科目未履修問題と学校、教育委員会のあり方と国の権限についての問題が浮き彫りになっています。
 本日から教育基本法改正の特別委員会での審議が本格スタートです。50時間ほどかけて議論し、継続審議になっているものです。成立を願っています。
 福岡県筑前町におけるご遺族からの聞き取り調査は胸つぶれるものでした。総理、官房長官にご報告し、問題意識を共用化いたしました。
 一緒に調査に入った義家さんが、野依座長、池田座長代理と共に連名で出したアピール文です。

いじめ緊急アピール
野依 良治
池田 守男
義家 弘介
私たちは教育再生会議において、いじめの問題を正面から受け止めて現状をどう変えていけるか、これから真剣に検討してまいります。国民の皆様においても、現場で出来ることから始めていただきたく、私たちの思いを申し上げたいと思います。
関係する皆さんへ
  いじめは決してあってはなりません。いじめがあった場合には、それと戦う勇気を持ちましょう。
子供たちへ
  クラスで君たちの何人かが立ち上がれば、絶対にいじめは無くせる。いじめをなくす勇気を持ってほしい。
学校関係者の皆さんへ
  どんな社会でもいじめはあります。教育の場でも、いじめがあるという事実は事実として認めることが正しいことです。それは、教育が正常に行われている証(あかし)です。それに対応しないことがとても恥ずかしいことです。
先生へ
  先生はもう一度「いじめは絶対に許さない」ということをはっきりと子供たちに言ってください。そして、ローテーションで休み時間にクラスを回って子供に声をかけてください。子供に正面から向き合うことが先生の仕事です。また、先生自身が知らず知らずのうちにいじめの要因になっていることが無いか、振り返ってください。
地域の皆さんへ
  地域の皆さん、昼休みなどに学校に来ていただいて、一人でぽつんとしている子供に声をかけてください。
学校評議員やPTAの方へ
  いじめや困っている子供の声を受け止める「目安箱」を設けてください。先生や学校には言えない声を受け止めてください。
保護者の方へ
  食事の時間にテレビを消して、家族でお互い今日あったことを話してください。
最後にいじめられている子に言いたい。自分ひとりのものではないかけがえの無い命の灯を消さないで欲しい。
以上

 10月31日より首相官邸ホームページにおいて、教育再生ホットライン〜みんなで実現する教育再生〜を立ちあげました。
 広く国民の皆さまから教育の現状に対する疑問や提案を電子メール、FAX、郵送で受け付けます。皆さまからのご意見をお待ちしております。
官邸ホームページアドレス http://www.kantei.go.jp/
 
粧へる山々越えて村の柿 (山谷えり子)

平成18年10月30日 山谷えり子

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