メッセージ(バックナンバー)

 娘と犬の散歩をしていると“出生率が1.25になったことどう思う。国の社会保障の制度設計は1.39が前提でしょ?”と娘がつっこんできました。
 “家族と生命の美しさ、喜びを育てていかないと、数字の予測はハズレるばかり。難しいわね。お母さんのふるさとの福井だけが今回出生率が上昇したのよ。共働き率日本一で、三世代同居も多く、のんびりゆったり生きてるの。結婚出産あたりまえと自然体で思ってる。宗教心も強くてご先祖さまを大切にする。ガツガツ働きすぎもしない。土地柄なのよ”と答えると、娘は、笑いながら“1.25のニュースが報道された日、いかにも賢そうなキャリアウーマン風が産む産まないは個人の自由、国が介入することはできないみたいな発言をテレビのニュースでしていたけれど、あれは大学でのジェンダー学の勉強しすぎかしらね、いっぽうで、女子高生が産みたあい、子どもがいると楽しいでしょとキャーキャー言ってたけど、こっちは自然体そのもので、その対比がおかしかった”と言いました。
 学ぶことは大切ですが、生命の本能まで殺してしまうような本質が見えなくなってしまうようなことも、ままあります。
 父は、私が勉強していると“勉強しすぎるとバカになるぞぉ”と、私をからかって、私の勉強意欲をへし折ることを喜びとしているような面がありました。なつかしく愉快な思い出です。

平成18年6月11日 山谷えり子

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