メッセージ(バックナンバー)

 来春から使用される高校教科書の検定結果が発表されました。教科書1点あたりの修正意見が最も多かったのは家庭科でした。
 私が国会でたびたび指摘した「ペットを家族の一員のように考える人もいる」という記述には文部科学省が「家族は通常人間と考えるべき」と検定意見がついて修正されました。また、ジェンダーフリーという言葉は「明確な定義がない」という検定意見がついて、削除されました。
 性教育についても、先輩からセックスを求められて悩んでいる女子高生を題材にディスカッションの中で、生徒が「したっていいと思う。みんなしている」との内容が削除され、性器のイラスト付き避妊具装着方法を教える図も不適切として差し替えられたと報道されています。
 領土に関しても正確な記述となりました。
 まだまだ不十分な点も多々ありますが、歴史教科書だけでなく、家庭科教科書がおかしい。家族破壊、不適切な性教育によるモラル破壊を意図するかのような記述に対し、10年余にわたって指摘し、正常化のために働いてきた私としては、少しホッとしています。
 また国会で「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の会長として領土問題解決に取り組んでいる立場からも、北方領土、竹島、尖閣諸島に関する領土問題の記述が正確になったのも当然だと思います。しかし、教科書はまだまだ問題があり、教える先生にも問題があります。今後とも多くの人に問題意識が広まり、正常化のスピードが強まっていくようあきらめずコツコツと働きつづけます。

 自民党日本・モンゴル友好促進議員連盟の会合がありました。訪日されていたエンフボルド首相と小泉首相の会議で、本年は観光ビザの免除が決定されました。
 また、モンゴルの物語「スーホーの白い馬」を学習している小学校を対象に馬頭琴800竿を贈呈する予定と、「スーホーの白い馬」を通じて日本人のモンゴルへの親近感が醸成されているように、モンゴルの子どもたちにも日本の物語に慣れ親しんでもらい、日本への親近感をより深めることをモンゴル側が計画しているとの説明が大使よりありました。

 靖国神社で御霊と桜の花びらの下、お茶をたてていただきました。今年、3月23日鳥居が新しく竣工されています。
 御用木材は埼玉の三峯神社樹齢460年の立派なヒノキです。ご参拝とお花見の皆さんが、鳥居をなでさすりながら、お祈りをしていらっしゃる姿が印象的でした。
 小さな滝と池の上を流れる桜の花びら、泳ぐコイ、靖国の奥には行雲流水の静かな時間が流れていました。

平成18年3月30日 山谷えり子

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