メッセージ(バックナンバー)

 明治神宮会館で「建国記念の日奉祝中央式典」に出席いたしました。式典には子どもたちや学生バンドも参加して奉祝ムードが一層盛りあがりました。
ふたあつ ふたあつ なんでしょね
お目々がいちに ふたつでしょ
お耳もほらね ふたつでしょ
ふたあつ ふたあつ まだあって
お手々がいちに ふたつでしょ
あんよもほらね ふたつでしょ
まだまだいいもの なんでしょか
まあるいあれよ かあさんの
おっぱいほらね ふたつでしょ
 私が歌を歌っていると、息子が“その歌を聞いていると泣きそうになるね”と言いました。“どういうこと?”と聞くと“人間が生きる社会の基礎数字は、1つのように思えるけど、そうではなくて2が基礎数字だってこと。夫と妻、親と子、神と人間、生と死、空と大地、過去と現在、現在と未来…人間の社会は個が基本でなくて、つながりが基本だという美しさとあたたかさに気づく歌だよ”と言うのです。私は“へぇ、よくそんなこと考えるわね。でもそう言われてみればそんなことを感じさせる歌ね”と答えました。
 政治の場での考え方も、個は大切ですが、つながりを豊かに考えていく中で、個がもっと豊かになるとする考え方と、つながりを冷視し、個の権利を拡大していこうとする考え方、方法論の対立があるように思います。私は“ふたあつ、ふたあつ”とあたたかさを喜べる社会が幸福への道だと考えているのですが。

平成18年2月11日 山谷えり子

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