メッセージ(バックナンバー)

 小泉総理、安倍官房長官出席のもと、新年初の内閣府議が開かれました。私は、その直前、経済3団体(日本経団連、日本商工会議所、経済同友会)の新年祝賀パーティーに行き経済人たちから「ようやく景気回復です」「構造改革本丸の年に期待していますよ」などの声をいただいたばかりなので、初の内閣府議で小泉構造改革の本年のスケジュールを前にして、感慨ひとしおでした。
 イスラエルのシャロン首相重篤により、小泉総理のイスラエル訪問は中止となり、残念です。総理と少しゆっくり話す時間がありましたので、こんな会話をいたしました。山谷「イスラエルの民にはギデオンの戦いという古いシンボリックな戦いがあります。国を守るため3万人の兵士が集まった。しかし、戦いたくない人は家に帰っていいと言い2万人が帰宅した。残った1万人を水場に連れて行き水を飲ませた。はいつくばって飲んだ男は戦いに向いてないと帰し、立てヒザで水を飲んだ300人の男たちで戦い、勝利した。
 つまり戦う姿勢、意味を知る少数で戦いに勝つ、これが考え方になっていて、中東戦争の時も、こうした考え方で作戦が立てられました。」総理「イスラエル、パレスチナは、争いが絶えない。流浪の民は気の毒だなぁ。欧州も大変だった。日本は四方を海に囲まれ地政学的に恵まれていたね」山谷「ええ本当に有難いことでした。でもだからこそ敗戦ショックからまだ立ち直れず、今もトラウマをかかえているともいえます。」総理「奴隷の経験もなかったし」山谷「ええ、オペラ、アイーダのような悲劇はありませんでした」…こんな会話のあと本年の通常国会の重要法案、構造改革について熱のこもったお話がありました。
 オリンピック金メダリストの谷亮子選手が出産。「出産は柔道より大変だった。生まれてきてくれてありがとうという感動でした。」のコメントに、心うたれました。赤ちゃん誕生は金メダルより大変。世界中のお母さんは、みんな大変なこと、素晴らしいことをなしとげているのです。お母さんであることを誇り、胸張り、周囲もそれを尊いことと認める空気がもっと高まればいいなぁと思います。
 1月6日は中馬大臣の部局会議、市場化テスト、構造改革特区、地域再生、行革推進法案、公務員制度改革、政府系金融機関改革、独立行政法人見直し、行政代行法人、公益法人制度改革、特別会計の見直し、国有財産法の一部改正、社会保険庁改革などについて話し合われました。

平成18年1月5日 山谷えり子

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