メッセージ

 全国珠算教育連盟の全国研修会が香川県高松市でありましたので、2日間にわたり出席しました。
 新学習指導要領改訂で小学3年生に加えて、4年生もそろばんを教えることになりました。
 当時総理補佐官として、実現のため走り回りましたので、ボランティアで全国の小学生にお教え下さっている先生たちにお礼のごあいさつが出来たのは嬉しいことでした。
 10才までの脳は、集中し、成功し、を繰り返すことで、より豊かな脳と心が育まれるといいます。姿勢正しく指先を使うそろばんは、そんな意味でも良い教育です。
 欧米、そして先週行ったタイでもそろばんは広がり始めています。
写真:全国珠算教育連盟の全国研修会で来賓祝辞
 朝早く“瀬戸の花嫁”を口ずさみながら、小豆島を横に見ながら散歩しました。
 海辺に平成16年天皇皇后両陛下が豊かな海づくり大会に御行幸啓されたと記された石碑がありました。
 御製として「種ぐさの いのち育む藻場にせむと 小さきあまもの 苗を手渡す」と陛下のおおみ歌が記されていました。
 その御心を私もいただき、そろばん教育の振興を思って「子供らの 心養う藻場にせむと 願いましては そろばん伝ふ」とつぶやきました。
 
 全国から暮れのこのひと時、そろばん教室の先生方が集まり、実践報告をなさる姿は熱気にあふれています。約50年前ふるさと福井のそろばん教室で教わった加藤敬三先生もお元気にご出席です。
 十年一日どころか、五十年一日の日でした。
 
 政府は来年度予算案を閣議決定しました。
 過去最大の約92.3兆円。新規国債は44.3兆円。借金頼みの構図で鳩山内閣の“そろばん”は、これでいいのでしょうか…。
 
 高校の地理歴史科の解説書に「竹島」の文言を盛り込むかどうか調整をしていましたが、官邸側の意向で盛り込まれないことになったと報道がありました。トンデモナイことです。昨年、中学の解説書にきちんと盛り込んだところですが、政権交代で、盛り込まれぬことに。
 主権、領土を主張しない国に確かな未来はありません。

平成21年12月26-27日 山谷えり子

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