メッセージ(バックナンバー)
 このところ、田植えがすすむ日本の風景です。農家の皆さまはお疲れでいらっしゃいましょうが“蛙の声を聞きながら、にぎやかに働いていますよ”とおっしゃいます。
天文を考へ顔の蛙かな 一茶
草に置いて提灯ともす蛙かな 虚子
古池や蛙飛びこむ水の音 芭蕉
 昼蛙のおっとりとぼけた鳴声や、雄が雌にアピールするための声。夜空に響く蛙の合唱。
 “蛙の歌が聞こえてくるよ”と合唱、輪唱したのもなつかしいことです。
 朝顔の種も蒔き時です。
生えずともよき朝顔を蒔きにけり 虚子
指先を流るゝ如し種を蒔く 泊月
 花には蜂が忙しく蜜を吸っています。このところ蜂がいなくなって、果実や作物の実りが心配というニュースを目にします。
 そんなわけで、蜂をみるたび、大感謝。私たちの食を支え、眼を楽しませてくれるのですから。
うなり落つ蜂や大地を怒り這ふ 虚子

平成21年5月16日 山谷えり子

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