メッセージ(バックナンバー)

 奈良と京都で講演、調査をしてまいりました。
 明日香の古墳の保存状況の視察や法隆寺では、聖徳太子が十七条の憲法を制定された時のお考え、職業専門教育の種をまかれた哲学についてお教えいただきました。
 東大寺、薬師寺では、宗教と今を生きる人々のつながりについて、多くの知恵に富むお教えをいただくことができました。
 政治のスケジュールにのぼってきた憲法改正はイデオロギーの対立によるものではなく、大調和を求めた大和の心をもとに、未来へとつないでいきたいものです。
 ちょうど日曜日だったこともあり、娘と京都でおち会って、秋篠宮家ゆかりのお寺で紀子さまのご出産のご無事を祈りました。千利休ゆかりの大徳寺、大仙院に行きますと、「喫茶去」(きっさこ)の掛け軸がありました。
 “あっ、喫茶去、私の好きな言葉。おいしいお茶とお菓子を神さま仏さまに感謝して、おいしくお客さまにいただいていただく。皆さまに対し、わけへだてなく平等に接し、一杯のお茶から世界平和を願う心。お茶は禅の言葉と心を学ぶ場でもあるから…”
 と私に話していると、副住職さまがお通りになり“お茶の良い心を学んで下さいましたね。形でなく心が大切です”とおっしゃり「人生とは毎日が訓練である/わたくし自身の訓練の場である/失敗もできる訓練の場である/生きているを喜ぶ訓練の場である/今この幸せを喜ぶこともなくいつどこで幸せになれるか/今、ここで頑張らずにいつ頑張る」と尾関宗園住職さまからはあたたかな笑顔と言葉をいただきました。
 奈良や京都がただの観光地でなく、生命の流れを知り、心の中の憎しみや怠惰、卑怯を消して、思いやりや誠実といった心を広げ、内面の純化を増す地で今もあり続けることを感謝しました。
 本日は、日韓青年親善交流事業で、派遣青年に対してのごあいさつに続いて、政府広報、女性の登用について、教育再生、自然保護などの会合がありました。

平成18年9月5日 山谷えり子

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