メッセージ(バックナンバー)

 武道議員連盟の総会がありました。日本の文化は道の文化です。私も合気道をやって、気と心と体の関係、礼節、道を求める姿勢などを学んだように思います。武道は男性のものと思われがちですが、女性も、もっと学んで良いのではないでしょうか。
 夫婦ゲンカの抑止力になりますし、出産の時も体と呼吸の合わせ方、お腹の赤ちゃんと気をつなぐことなど、とても良かった(役に立った?)と思います。文部科学省に、指導者の育成と子どもたちが気軽に学べる場づくり、古武道の流派などを文化財として位置づけることを考えてほしいと提言し、そのような内容の議員連盟の決議文を採択しました。

 参議院の政審で皇室典範改正の有識者会議の報告書の勉強会。本日は意見は互いに述べずに、質問だけをやりとりしました。

 今、昭和天皇の学ばれた歴史教科書を読んでいます。国史(白鳥庫吉著、出雲井晶訳、講談社3,300円)です。私の故郷の福井には、25代の武烈天皇に皇子がおられなかったので、越前におられた応神天皇の5代目の皇孫に10親等をこえて三種の神器が授けられ、皇位につかれた継体天皇(507〜531年)の足羽神社があります。
 足羽神社は私の幼い頃の遊び場で、立派なお姿の継体天皇の石像を見上げて遊んだものでした。都からいきなりお迎えの人々がこられて、驚かれたかもしれませんがそのあたりのことは国史の本の中で「何代か代が隔たっていたり、都をはなれ隠れ住んでおられた王子が継がれることはありましても、皇位はすこしも揺らぐことなく、ますますしっかりとしたものになっていきました。
 ですから、世に知られていなかった王子をお迎えして、天皇の御位を継いでいただき、心を一つにして皇室の安泰をはかった多くの臣下たちの功績と、それを支えた国民の心情は、そのどちらも尊いものです。」と記されています。(足羽神社は、現在馬来田宮司さまという継体天皇から60代目にあたる若くハンサムな、重厚さと爽やかさが同居なさっておられる宮司さまがお仕えされています。来年は継体天皇ご即位1500年祭だそうです。)
 ご本は、仁政とは何か、国民の苦しみへの共感、質素であること、徳を高めること、民が豊かになることなどへの心構えと史実が記され、無私無償の天皇の愛のお姿を辿らせていただける本ともなっています。
 夕方から官邸にて総理、官房長官出席のもと男女共同参画会議、そして夜は中国に行かれる外務省の方と意見交換をしました。難しいことが横たわる中国との関係ですが、国益を大切に、また良き架け橋となっていただきたいと、そのご苦労を察しながら、お話しをいたしました。

平成18年3月8日 山谷えり子

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