メッセージ(バックナンバー)

 天皇誕生日。皇居に祝賀にあがりました。国会議員たちは、ご夫婦連れが多く、与野党共に笑顔です。雅楽を聞きながら、天皇皇后両陛下のご健康と日本国の幸せを祈りました。天皇陛下は、とくに児童の幸せを願われるお話をなさいました。
 宴会の儀のメニューは、白味噌に巻鯉の汁物、鮃、烏賊、松風焼若鶏、かまぼこ、鯛の塩焼、茶碗蒸、かやくごはん…ひとつひとつ、祈りながらいただいていくうちに胸がいっぱいとなりました。
 帰路につこうとすると、上品な和服姿の玉澤徳一郎(元防衛庁長官)夫人が私を呼びとめ、私が幹事長をしている“日本のうたとおはなし伝承普及議員連盟”の活動をお励ましくださり、一曲歌わせてと、やさしい声で歌い始められました。
「ふたあつ ふたあつ なんでしょね、
お目々がいちに ふたつでしょ、
お耳もほらね ふたつでしょ。
ふたあつ ふたあつ まだあって、
お手々がいちに ふたつでしょ、
あんよもほらね ふたつでしょ。
まだまだいいもの なんでしょか、
まあるいあれよ かあさんの、
おっぱいほらね ふたつでしょ。」
 このかあさんのおっぱいという言葉の前にくると、私子供の時、ドキドキしたものよ。まあるい、お母さん、おっぱい、子供にとっては大きな幸せ、安心のもと。こういう歌が子供の心を育てるのだと思いません?」と話される玉澤夫人の歌声を聞きながら、私もなつかしくて“ああ、なつかしい。涙が出そう”と言いながら、皇居の陽ざしいっぱいの静かなお庭を二人で眺めました。
 「ふたあつ」の歌は、まどみちおさんの作詞です。まどみちおさんは「いちねんせいになったら」「ドロップスのうた」「ふしぎなポケット」「やぎさんのゆうびん」、そして「ぞうさん」、
「ぞうさん ぞうさん お鼻がながいのね
そうよ母さんも 長いのよ
ぞうさん ぞうさん 誰がすきなの
あのね 母さんがすきなのよ」
の歌も作詞しておられます。

平成17年12月23日 山谷えり子

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