メッセージ(バックナンバー)

 小泉総裁と埼玉を遊説いたしました。埼玉入りの前の秋葉原では女子高校生たちが金切り声で応援。ジャンプしながら追いかける姿は竜巻が起きるようでした。
 さいたま市内の会場は人、人、人…1000人ほど入る会場がいっぱいになり、廊下、エレベーターホールとあふれても、お話を少しでも聞きたいと足を止めておられます。“改革を止めるな”と小泉総裁が言われると大拍手。“民営化で公務員を減らし、構造改革を”というと大拍手。みなさんが改革を切望しておられることを感じます。私は、予想より2年早く人口減少社会がきたという昨日の報道をうけて、構造改革を今スタートさせて、活力をよみがえらせなければ青少年健全育成や拉致問題などの国家の倫理的問題が解決できない。そのために郵政改革からスタートさせ行財政改革を、と訴えました。
 私の父、山谷親平は土光臨調行財政改革に深くかかわり、最後の生命を燃やしました。急性白血病に冒されても、行政改革を訴えて日本中を演説して回っていました。病が進んで食べることが出来なくなっても、約束だからと列車や飛行機に乗り込む後姿を母と私で見送りながら“今夜無事に戻ってくるかしら”と顔を見合わせたものでした。
 “ヤマもタニもあるがシンペイするな。絶望は愚か者の結論なり”
 “脱皮しないヘビは滅びる”
と言ってやせがまんのほほ笑みを作って土光さんの灯を消すなと全国を回り、ついに倒れました。意識不明になって病床でもうわごとのように“行政改革しなきゃいかん”とつぶやいておりました。私は本当は“えり子、愛しているよ。いい人生だった”…などという言葉を期待していたのに、最期まで父はジャーナリストであり、憂国の男なんだわと、少し淋しく思いましたが、今、全国を走り回りながら、父のあの時の姿がしきりと熱く思い出されるのです。
 さいたま市の会場を出ると、一人の男性に呼び止められました。“今日、山谷さんが小泉総裁と埼玉入りされるという話を聞いてお手渡しできるかと思い待っておりました”と茶封筒を下さいました。
 帰宅して開けてみると、ウィリアム、ロス、ウオレスという独立戦争、南北戦争などアメリカ建国の精神に燃える時代の米国詩人の「ゆりかごを揺する手」という詩が、英語と日本語で記されていました。
The Hand that rocks the Cradle is the Hand that rules the World.
という美しい静けさと、強い祈りにみちた詩でした。
 「祝福あれ、婦人の手に!強く優しいその手を天使が守るように、宮殿、コテージ、あばら屋、どこであろうと、嵐が襲うことなきよう。虹よやさしく輝くように、ゆりかごを揺する手は世界を治める手だから…幼児期はとだえやすい泉、しっかりと力強く流れ続けるように…ゆりかごを揺する手は世界を治める手…」
 詩人は、ジョージ、ワシントン初代大統領の影響を大きく受けていたといわれますが、母が子育ての清らかな使命を自覚し、男たちがその母子を守り、生命を燃やし希望をもって家族と国の未来を作っていくことの素晴らしさと尊厳を歌いあげています。
 深夜、いく度も読み返し、夫が子育て中の私をいかに守り続けてくれたかを思い起こし、選挙が旋風の中、日本の日本たるところを大切に守り、伝え続ける本来の生命力をとり戻すための改革につながる動きとなるよう祈りました。この時期に、この詩を届けてくださった不思議さと意味を有難く深く受けとめます。
 台風11号のどしゃぶりの雨の中を東京、岐阜と回ります。交通事情がどうなるか、ハラハラしながらです。今週末から週明けは石川、福井、富山と、幼い頃に泳ぎ回った日本海を見ながら走ります。カバンの中に「ゆりかごを揺する手は世界を治める手」の詩をしのばせて…。

平成17年8月26日 山谷えり子

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