メッセージ(バックナンバー)

 予算委員会の質問がもとで、性教育やジェンダーフリー教育について自民党のプロジェクトチーム(安倍晋三座長)が作られることになりました。年齢を無視した性教育(セックス人形やおかしなイラストを使うなど)ジェンダーフリー教育(男女同室で林間学校で宿泊、男女混合騎馬戦など)など、具体的な問題点、学校名などお寄せいただければと思います。国民の納得のいく教育正常化をしたいと思っています。人間・時代・社会は時々おかしな流れをすることがあります。教育正常化への流れを作るためにつとめたいと思います。どこにどう送るか、詳しいことは後日お知らせします。
 ところで、「あなたはネコ派、それともイヌ派?」「モーツァルト派、それともワグナー派?」などと聞かれることがあります。二つは対立するもので、人間はどちらかに分かれるものとされ、自然に対しては山派か海派かがあるようですが、私は山派で海派で、そして何より、川派かもしれません。
 なにしろ、引っ越し先は川まで歩いてどのくらいかが決定ポイントで、一般の関心事である。“駅までどのくらい”“買い物の便利さは?”より、川に近いほうが優先してしまう。だから現在住んでいる場所は川のそば。駅まで坂道を越えて二十分という所で、買い物の便も悪く、家族はブーイング状態ですが、私はヒマさえあれば“ちょっと、川まで”と散歩します。(このところ、そのヒマがなくて、苦しい、苦しい)
「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたはかつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」
とは有名な“方丈記”冒頭の一文ですが、河原を歩いていると無常と無限が交錯してなんとも言えず心が落ち着くのを感じます。川の散歩は祈りです。
「多摩川に晒す手づくりさらさらに なにをこのこの ここだかなしき」
という万葉人の歌もありましたが、百人一首には川にまつわる歌が九首あります。
「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに水くくるとは」
「滝の音 たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ」
「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」
「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」
「嵐吹く 三宝の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」
「山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり」
「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々網代木」
 そうそう、うんうんと、記憶がよみがえられた方もおられるでしょう。
 たまには土手に寝ころんで、どこまでも続く青い空と白い雲をただただ眺めて見ませんか。川は生命と同時に老いや死など、すべてをのみ込みながらゆったりと流れているような気がします。
 旅をした時も、川のほとりを歩いてみると、その土地の自然と人の暮らしが見えてくることが多いもの。人々の祈りや嘆き、喜びを乗せて流れる川は、どんなに小ささ川でも大きく豊かな感じがします。
 みなさまの近所の河原に桜が咲くのも、もうすぐですね。
 気象庁が16日、東北地方で今年初めて、九州から関東地方にかけては三回目となる桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表しました。全国で最も早い開花となりそうなのは、愛媛県宇和島、高知県の3月26日。東京は27日の予想です。名古屋・福岡28日、大阪・鹿児島29日、広島30日、東北地方の予想日はいずれも4月中で、福島9日、仙台10日、青森25日などです。

平成17年3月16日 山谷えり子

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