メッセージ(バックナンバー)

 連日、朝から夜まで予算委員会が続いています。
 私の教育問題(過激な性教育、ジェンダーフリー問題、教育基本法改正)についての総理や文科相とのやりとりは、TV中継があったので、大きな反響をいただいています。お父さんやお母さんたちから私の事務所にさらにひどい授業の実例報告も寄せられています。どんな教育が行われているか、実例に基づいて考えていくために、集中審議の必要や実態調査のすすめ方についての問題意識が高まっています。中山文科大臣も8日の閣議後の記者会見で「文科省にも過激性教育が行われているという苦情が届いている。教育委員会を通じて調査しても、やっていますという返事しか返ってこない。具体的にどのような調査をしたらよいか、事務方に検討させている」と語り、調査への強い意志を示されています。

 昼、イラク大使ガーニムさんと意見交換をしました。
 私は1年半前バグダッドを訪ね、イラク評議員の皆さんが“日露戦争で勝った日本の存在は、世界の人種差別の流れを変えたとしてイラク人にとっても力強いものでした。日本の自動車、家電製品、アニメなどが人気で、日本へのイメージは良いものです。”と言われた思い出を語り、サマワで人道復興支援活動(学校や道路を修理したり、給水したり)をしている日本の自衛隊の活動をテレビでイラクの人々にもっと知らせてほしいと申しました。ガーニム大使は“日本の自衛隊の方はイラクの人々に慕われています。日本の活動の報道もしていますが、さらにやり続けたいと考えます。”と言われました。隣国アフガンでは女子の自立支援、仕事の提供、子どもの教育などをしている緒方イニシアティブが好評です。私は、さらにイラクが落ちついていくために、このようなプロジェクト、望ましいODAプログラムについての分析を教えてほしいといいました。
 イラクには、昔直行便も飛んでいたほど、日本と関係の深い国でした。ガーニム大使と別れぎわに“私がバグダッドにいた時は(復興プログラムの調査をしていたのですが)気温は50℃をこえ、砂嵐もあって”と言うと、大使は“ええ、ええ、冷房もない中で…”と答えられました。
 憲法制定、裁判所づくりなど、民主主義を支える制度を作り、フセインの軍隊から、イラク人によるイラクの軍隊が出来るまでにはまだ時間がかかります。“今はアメリカに引きあげられては困る”と言われる大使の言葉に、情勢の厳しさを思いました。

 第3回、自民党財政改革研究会が開かれました。与謝野政調会長、柳澤伯夫座長のもと、衆13人参7人のメンバーからなるものです。政府各部門の現状分析、都道府県普通会計、市町村普通会計、試算と持続可能性の視点について、それぞれの立場からの分析と意見交換をしました。
 都道府県会計は苦しく、市町村会計は今は比較的良いこと、公的年金基金モデル(GDP、少子高齢社会などのマクロ変数で解析したもの)など財政をより現実的に具体的に分析し、相互関係、因果関係に注目しながらの意見交換を行いました。公共投資、社会福祉などの予算区分毎に、国、都道府県、市町村、公的年金基金の歳入、歳出の今後の変化を産業構造、社会構造変化にからませて、いかにとらえるかは難しいことですが、最も重要なことです。

平成17年3月9日 山谷えり子

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