メッセージ(バックナンバー)

 150年前2月7日は日ロ通好条約で日ロの間に国境、択捉島とウルップ島の間にすることが確定した日です。その日を記念し北方領土返還要求全国大会が開かれました。元島民の皆さまからの島での思い出、返還への切実な訴えに続き、外務大臣、各党の代表からの言葉、そしてビザなし交流者の話、また地域教育者から教育での取り組みの報告など、4島返還への決意が述べられました。
 日米交流は年間500万人、日中交流は300万人、それに対して日ロは10万人と近くて遠い関係です。
 私はロシアに北オセチア学校占拠テロ事件の直後に行き、領土問題と経済交流について意見交換してきました。今、プーチン大統領は強い姿勢を国内に向けて示す必要がある状況のため、「領土」での態度は残念ながら硬直化してしまっています。返還がむしろロシアにとっても健康な日ロ関係をとりもどし、プラスとなることを理解してもらうこと。そして、日本は基本線を曲げるわけにはいかないことをとことん理解してもらうことが大切と思います。
 会場では、択捉島の紗那郵便局に勤めていたという女性が「ここでの日々は私の青春でした」と昭和22年8月28日ソ連軍上陸までの思い出を語られる姿が強く印象に残りました。

平成17年2月7日 山谷えり子

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