メッセージ(バックナンバー)

 目に青葉、美しい季節です。
“♪緑のそよ風、いい日だね。ちょうちょもひらひら、菜の花・・・・♪”私の大好きな歌でした。ひざまであった街一番の長いおさげ髪の少女だった私は、この季節、特にリボンに凝って、ひそかなオシャレを緑の風と共に楽しみましたっけ。
 家族・教育・国なおしのオレンジカラーをシンボルにオレンジ色の服で日本中講演をして歩いています。最近は街の中で『やまたにさーん!』と握手を求めてきてくれる人がいます。ドッキリ、ほんわり嬉しいものです。
 五時に起きて、子供たちの弁当を作った20年間の生活からは、この春開放されましたが日によっては朝四時起きのスケジュールも入り、神様はよく働かせてくれると感心しています。感謝。
 さて、年金改革の方向がそれなりに見えてきて、当面の危機は乗りこえられますが、社会保障と個人、家族のあり方については、これからむしろ、政治の場で本格的に議論すべきではないかと思います。
公的年金は世代間の助け合いという美しい義務であることも忘れたくないものです。
 ところで、私の母は76歳、姑は80歳ですが二人とも40代から学びなおして資格をとり、現役で働いています。母は身体障害者ですが、それでもカウンセラーとして働いているのです。生涯現役で家庭生活の豊かな営みの中で、医者や介護の世話をうけることが少なくてすむなら、それにこしたことはありません。
むしろ利用せずに済ませられるなら、そのことをまた支え合えることを喜べるような社会にしたいと思います。
 先日出会った人から“うちの母は96歳。朝四時に起きて働いています。医療も介護サービスも使わないなら戻ってくる仕組みも作って下さいよ”と笑顔で言われました。
また、中学時代まで過ごした福井で先生にお会いすると87歳になられた先生は、まだ畑仕事をしていらっしゃいました。慈しみ深い笑顔に接し、師の恩に感謝し、敬愛の念が一層深まりました。
 無理をすることはありませんが、好きなことがあり、世のため人のため生きられるのが人生の幸せです。今年、四年制大学を卒業した長女が専門学校に入学しました。“お母さん、中年の人も懸命に勉強している。四年制大学より緊張感があるよ”と言っていました。
 さまざまなところに出会いと学びの場があり、暮らしと地域社会が活性化するような、そんな日本の未来を作りたいと思います。
 忘己利他、一隅を照らす。――――― 88歳まで新聞折込みの仕事をして働いてた祖母から教わった言葉をかみしめています。

平成16年5月 山谷えり子

<< 前のメッセージへ 次のメッセージへ >>

山谷えり子事務所
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館611号室
TEL:03-3508-8611/FAX:03-5512-2611